【2026年部誌】中学2年岩野

将棋部に入って

 僕が将棋部に入ったきっかけは、友人に誘われたことだった。小学生の頃に少しだけ将棋の経験があったため、それならやってみようと軽い気持ちで入部を決めた。                                   
 しかし、実際に入部してみると、周囲の部員のレベルの高さに驚かされることになった。同年代の仲間や先輩たちの強さは想像以上で、部内戦などで対戦するたびに圧倒的な棋力の差を見せつけられた。それと同時に、自分の未熟さを知り、もっと強くなりたいという強い衝動が胸に突き上がってきた。           
 そこから、僕の強くなるための模索が始まった。オンラインの将棋アプリ「将棋ウォーズ」を活用し、毎日最低でも一局は必ず指すことを日課にした。さらに、本やインターネットで自分に合った戦法を夢中で探した。            
 その地道な努力は少しずつ実を結び、僕を部に誘ってくれた友人や、入部当初は全く敵わないと感じていたライバルたちにも勝てるようになっていった。現在は、将棋ウォーズで三級まで昇級することができ、自分の成長を実感している。   
 しかし、上には上がいる。有段者の先輩に手も足も出ずボロボロに負けたときや、初めて参加した大会で一勝もできずに全敗したときは、己の無力さを痛感し、言葉にできないほどの悔しさを味わった。そんな、大きな壁にぶつかっていた中で迎えたのが、合宿だった。                         
 「将棋部の合宿」と聞いても、具体的にどのような活動をするのかイメージしにくいかもしれない。しかし、実際の合宿は想像以上にハードで、非常にレベルの高いものだった。朝起きるとすぐに詰将棋を解き始め、日が暮れるまで一日中盤に向かい続けるという、まさに将棋漬けの毎日を過ごした。            
 この過酷な合宿の中で僕が大きく成長できた最大の要因は、プロ棋士の先生による指導対局だ。先生の卓越した大局観や鋭い着手に直接触れたことで、今までにはない多角的な視点から局面を捉えられるようになり、自身の将棋観を大きく変えるきっかけとなった。                            
 また、日々の詰将棋やスプリントに数多く取り組んだことも大きな糧となっている。これらのおかげで、終盤における正確な読みのスピードと精度が格段に向上し、ここぞという勝負どころで勝ちきる終盤力をしっかりと身につけることができた。                                   
 この合宿で得た新たな視野と終盤力を大きな武器に、これからの大会や日々の練習でもさらなる高みを目指し、一手一手、全力で指して、精進していきたい。  

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