【2026年度部誌】中学3年上月

ノマ三・対穴熊新手研究

私は一応振り飛車党なのだが、ウォーズなどで、特にノーマル三間飛車(角道を止める三間飛車)や、飛車先逆襲を狙わない向飛車には、急戦などはやらずほぼ全て穴熊に組んでくる。それにより大変負けまくったので、なにか対策はないかと思い、今回調べてみることにした。
ちなみに、今回の仮想敵の穴熊は、5筋をつかない4枚穴熊である神吉流穴熊、ではない。

1.有名な対策

(開始局面)

開始局面より、先手が三間飛車 
▲7六歩△8四歩▲6六歩△8五歩▲7七角△3四歩▲7八飛△4二玉▲6八銀△6二銀、より(開始局面)その後5六歩とつき、銀を5七から繰り出すとともに、高美濃に組んで右辺や中央を制圧し、厚み勝ちを目指すものを、真部流といいます。陣形の美しさが評価される戦法です。私がやってみて思うのは、(第一図)のように相手が正統派の穴熊ならそういう形になるかもしれないですが、相手の金駒がばらついている場合、こちらの角を相手の守り駒と交換するのがいいような気がします。

(第一図)

(第二図)

開始局面から、▲4八玉△3三角▲6七銀△5二金▲1六歩△3二玉▲3八銀△5
四歩▲5六銀△4四歩▲1五歩△5三銀▲4六歩△2二玉▲6五歩△1二香▲1七桂ーより(第二図)これをトマホークといいます。5六銀から玉頭銀(4五ー3四に銀が進出すること)を狙い、相手が角道を止めることによりこちらの角道をあけることができます。そして相手が1二香とあげて相手が穴熊であることが確定したときに桂をはねます。このあとは、端攻めをしつつ4五歩とついた手を取ると王手になる状況を作りに行きます。     

(第三図)(第二図より、△1一玉▲2五桂△2二角▲1三桂成△同角▲4五歩)

他にも、トマホークと真部流を組み合わせたような形の中田功XPというのがあります。
また、三間飛車に限らず言えば自分も固くして対抗する振り飛車穴熊や振り飛車ミレニアムもありますし、普通に捌いて勝てる石田流(ただ有名すぎてお相手が組ませてくれるかは微妙)もあります。

2.新手について

ただ思ったのですが、今までに言った戦法って右辺で玉頭戦をするか右辺を固めるかしかないわけであって、左辺で明確に差をつけようとする戦法がないと思ったのです。なので考えてきまし た。

(第四図)

この局面では、8五の歩が取られそうになっていて、居飛車に猶予がありません。もしこの前に5二の金を4三にあげず9四の歩を突いていれば9三桂と受けられますがそこで3七角(第五図)と出れば攻めが刺さっているように思います。

(第五図)

ちなみにこれ、AI検討では−588の劣勢でした。どうしても玉が薄すぎますよね。
また、解析曰く一回−800まで落としていると言うことです。
第五図までの棋譜:(開始局面)より▲3八銀△3二玉▲5八金左△5四歩▲3六歩△5三銀▲6五歩(第六図)△4四歩▲6七銀△5二金▲6六銀△3三角▲6七金△2二玉▲7五歩△1二香▲7六金△1一玉▲5八玉△2二銀▲6七玉△3二金▲5九角△9四歩▲7七桂△9三桂▲3七角(第五図)

この中で(第六図)の場面△は7七角成▲同銀で少し違和感を感じますが、8八飛などの手段もあるため今すぐどうこうという話ではなさそうです。

ただ、-600くらいまでいきますし、できれば避けたいところです。なので、6五歩とはせず、右銀を3七銀、4六銀と繰り出して角道を閉じさせてからにする、という方法も考えられます。この場合は3七角は難しくなりますが、4筋や5筋に振って攻撃してくるようなやつには対処できます。


3.まとめ

AI評価値的には微妙なのは仕方がないと思いますが、切れ負け戦ではかなり相手も動揺するでしょうし、使ってみる価値はあるかなと思いました。

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