【全国大会ベスト8】アマプロ戦出場決定!

3月7~9日、東京都港区のチサンホテル浜松町にて第47回朝日アマチュア将棋名人戦全国大会が開催され、顧問が出場しました。

7日は、将棋ウォーズ代表者決定戦&前夜祭。各地域の代表者の目の前で、ウォーズ予選を勝ち抜いた4名による「3分切れ負け」で代表者を決めるのは異様な光景でした。

対戦相手は3月3日の朝日新聞で掲載されていたようですが、前日に知ることになりました。

1回戦vs奥村竜馬さん(信越ブロック代表)

対戦相手は、立命館大学OBで当時レギュラーで活躍した強豪。

三間飛車vs向かい飛車の相振り飛車。

こちらが激しく攻め立てて、後手が△7四玉でがんばって受けてきた局面。

ここで先手に手がなければ、先手が苦しくなるが・・・

▲7三歩が急所の一着。△同桂は▲8三と△同金▲同飛成△同玉▲8四金△7二玉▲7三金△6一玉▲6三桂で寄り筋。

したがって、△8七香で飛車道を止めてきましたが、▲7二歩成△8一香成▲7三と!でやはり先手優勢となりました。

ここから中段玉で粘られましたが、最後は厳しい王手飛車で勝ちとなりました。

2回戦vs奥田崇文さん(関東ブロック代表)

厳しい関東ブロックを勝ち抜いてきた強豪。

相手の居飛車に対してゴキゲン中飛車。急戦模様の出だしに対して丁寧に対応し、紆余曲折あり穴熊vs美濃囲いとなりました。

持ち時間は50分60秒で、気付けば2時間半越えの大熱戦。周りには観戦者でいっぱい。終盤ではお互い60秒将棋ですが、普段30秒将棋で練習しているはずですが、あの緊迫の終盤戦では手が見えないもので、投了級の一着がお互いに何度もあったようです。

正直、60秒将棋で先手玉を受けるのは難しいのではないかと思っていた局面ですが、▲7七銀△6七銀(詰めろ)が受けにくく、勝ちかと思いましたが、

▲8二飛△9三玉▲4八角!この遊んでいた角が働いてくるのは、ひとめ負けムード。そこで、△8四桂(これ以外は後手負け)で、▲6九角!が飛び上がりそうになった一着。

穴熊党の方なら必須手筋。△同金は先手玉に詰めろがかからず後手負け。

あわてて△8九金▲同玉▲8五桂と詰めろ!と迫りましたが、実際には詰みはなく。

▲7二飛成とされていたら負けでしたが、お互いに▲7二飛成が見えておらず、ここからさらに二転三転して△6六銀と打った局面。

これで▲7五角~8五桂の詰み筋を消して優勢に。さらに30手ほど粘られましたが、なんとか押し切りました。本当に指運があったとしか言いようがありません。

そして、ここでベスト8進出となり、朝日OPのアマプロ戦の出場資格を得ることができました。

ただ、2時間超えの対局を2局も行うと、脳の体力も身体的体力も相当削られ、立っているのもやっとの状態でした。

準決勝vs古田龍生さん

準決勝は元奨三段でYouTuberの古田さん。前日の将棋ウォーズ代表決定戦で勝ち上がり、勢いがあるセミプロの若手。

こちらの中飛車に対して丸山ワクチン。果敢に攻め立てられるも必死の徹底抗戦。

だいぶん悲観した局面から受け続けて▲8七角ともたれて指した局面。ここは手ごたえを感じましたが、感想戦ではさすがに後手がいいだろうという指摘を受け、元奨三段との大局観の違いをまざまざと突きつけられることに。(実際AIで調べるとやや後手有利)

ここから△5三飛▲7四角成△5一角▲6四歩△同歩▲同馬△3三角が絶品で、後手が盤石な格好。以下、△4四桂~△5六歩と攻め立てられ惨敗となりました。

勝った古田さんは勢いそのままに、優勝されました。

今回の全国の朝日アマでベスト8に入ったので、6月ごろの朝日OPのプロアマ戦に出場することになりました。次はそこに向けて、顧問も鍛えていくことになります。

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